【2014年12月】
【2014年11月】
【2014年10月】
【2014年9月】
【2014年8月】
【2014年7月】
【2014年6月】
【2014年5月】
【2014年4月】
【2014年3月】
【2014年2月】
【2014年1月】


201412omote
【2014年12月】 《umbeltipo》

40周年を迎え更なる未来に向かって頑張っていこう。僕たち私たちはこう考えます。月並みな標榜ではありますが,月並みってのは結局一番。というわけで,40周年記念本「ジロキチ・オン・マイ・マインド~ライブハウス高円寺JIROKICHI の40年~」を12月10日、出版させていただく運びとなりました。温故知新。まさにこれ温故知新を感じさせてくれる内容となっています。40年前とは時代が大きく変わり、人々の考え方も,知識も,常識も,昔とは異なる現在ですが,昔ばっかりが良かったわけじゃありません。音楽は身近なものになり、発展し,成熟しました。JIROKICHIなんて昔はとても入りづらい,アンダーグラウンドな人たちの巣窟のような場所でしたが,今やお年寄りから若い女の子、子供まで出入りできる健全な店(笑)になりました。 本の出版にあたってインタビューに応じてくれた方々のお話を読ませていただいたり,一時代を築いたミュージシャンたちの話を伺ったりしていると,深く感じることが一つあります。それは音楽が『本当に好き』ということ。”本当”というのがポイントです。『本当に好き』な人たちが表現、演奏し,聞きに来てくれた方々に訴えかける。『本当に好き』な人たちの心にも訴えかける。感動します。ジャズもソウルミュージックもロックンロールも,言葉はもうすっかり古くなってしまったのかも知れませんが,本当に好き、という変わらないスピリット。気合い。スピリットこそが奥義。ジャンルも,古いも新しいも,きっと関係ないのです。

JIROKICHI_schedule_Nov2014_omote

【2014年11月】《Sound Furniture  藤枝伸介ソロプロジェクト》

◆スタッフのつぶやきはお休みしました◆

 

2014_10schedule_omote【2014年10月】 《吉村樹里》
キャバレーに行っちゃいました。昭和です。若い人は知らないかもしれませんが、昔の、昭和の大人の夜を彩る遊び場、社交場といえばキャバレーです。ダンスやコメディーショウなどができる舞台を備えたレストランやナイトクラブのことをいうのだそうです。ちなみにキャバクラとは違います。日本だと、ステージショーや生バンドの演奏がある規模の大きいスナックみたいなイメージでしょうか。JAZZミュージシャンと話をしていると、若い頃はキャバレーで毎日演奏する仕事をしていた、そこで腕を磨いた、という方が意外と多く、よく話に聞いていたので、キャバレーという華やかな言葉の響きに昔から興味があったのです。で、行ってみたわけですが、向かったのは赤羽。「ハリウッド」という48年続く老舗のキャバレーです。入店するとまず内装が昭和。ミラーボール、派手な照明にテンションが上がります。昭和なボックス席に案内され、どーんと座ると昭和なホステスさんが二人ついてくれました。一人はベテランの、これがまたかなりのお姉さんで、良い感じです。もう一人はなんと20年以上ナンバーワンだという70歳を超えてなお現役のお姉さんです。お酒をつくってもらいながら、生バンドの演奏やモノマネショー等を楽しみます。ステージの前にはダンスフロワーがあって、興が乗ったお客さんが昭和の曲で踊りだしたりもします。30年通っているという80歳のダンディーがビシっと決めてドレス姿のホステスさんをクルクル回しているんです。なんか小粋って感じ。あっという間の二時間でした。イヤー楽しかった。満喫。また行きたい。

2014_09schedule_omote_otlnd【2014年9月】 《ギラ・ジルカ》

話題の女性ジャズヴォーカリスト、ギラ・ジルカさんの1stアルバムがよくかかっていたんです。素晴らしい。なんというかソウルフル。なので最初、まるっきり海外のアーティストだと思って聴いていたら、なんと日本人とイスラエル人のハーフとのこと。神戸で生まれ育った人だと聞いて、おっ、と思いました。ダルビッシュみたいな感じですかね、才能というか、迫力というか、スケールが大きいのです。大変失礼でアレですけど日本のジャズシンガーって、一部素晴らしい人を除いて結構アレじゃないですか。昔、ブルース界の大御所、永井ホトケ隆さんの本で読んだ記憶がありますが、(今は違うかも知れませんが)日本人のジャズシンガーってブルースを歌えないんだそうです。でもブルースって基本というか、ジャズと同じものだという気がするんですが、どうでしょう。で、そのギラ・ジルカさんのアルバムを店でかけているとお客さんやミュージシャンに『今かかってるの誰?』ってよく聞かれるのです。てことはやっぱり単なるBGMにならない強烈な魅力があるってことですよね。で、ギラ・ジルカさんにジロキチで歌って欲しいと当然思うわけです。はい。そうです。決まりました! やった~。

2014_08schedule_omote【2014年8月】 《モアリズム》

ジロキチの料理は美味しい、と言ってくださる方が多くてとてもうれしく思っております。とくに唐揚げ、チャーハンの評判が良く、売れ切れてしまうこともしばしば。ダイニング・バーなど食事をメインで出す店でライブもやる、みたいなことはよくあると思いますが、本格的なライブハウスで料理を出すところは少ないのではないでしょうか。しかし20年以上前、私が働きだした頃は料理なんてほとんど頼まれませんでした。なのでスタッフもメニューに表記のあるものをろくに作れず、たまにオーダーが入るとてんてこ舞いになった、という記憶があります。今ではおかげさまでたくさんオーダーをいただけるようになりました。中華料理屋かっ、てほどオーダーをいただける日もあります。ありがたいことです。そういうとき、狭い厨房で一人で作っているため、お待たせしてしまうことが多く、大変申し訳なく思っております。で、お詫びというわけではありませんが、今日はレシピを一つ教えちゃいます。人気メニューの一つ『焼きそば』です。よくJIROICHIの焼きそばは「塩焼きそば」だと思っていらっしゃる方がいますが、コレ、実はソース味です。ソースはソースでもオイスターソースを使っているのです。コレが美味い。で、レシピですが、まず準備。(1)ニンニク1片を包丁でつぶしてからみじん切り、ショウガ薄切りを千切り、鷹の爪少々(2)豚肉。そして白菜、ピーマン、人参、長ネギ、椎茸、を麺の形状に合わせ細切り(3)焼きそば用の市販の麺。麺は一度レンジで温めておきます。(4)酒で溶いた鶏がらスープ。以上。さて制作本番です。まず熱した中華鍋に油をひき、(1)を投入。鷹の爪やニンニクは焦がしてはいけません。香りが出たら(2)まず豚肉を炒め、火が通ったら野菜も投入、炒めま合わせます。塩こしょう。(3)酒で溶いた鶏ガラスープすぐに続けて(4)麺を投入。混ぜ合わせます。ここまで数十秒。だらだらやってはいけません。べちゃべちゃになります。火は前半中火→野菜投入後強火という感じ。ここからはちょっとじっくり、麺が野菜たちと絡んだらオイスターソース(分量に注意)を投入。ごま油、醤油を鍋肌にちらっと垂らして香り付けしたら完成。ちなみにお皿に高く盛りつけるとより美味そうに見えます。いかがでしょうか。食べたくなったでしょ? 730円です。

2014_07schedule_omote_ol【2014年7月】《ハモニカクリームズ 》
今年はしっかりと梅雨入りしてしまいました。六月のスペシャル月間にご来場くださいました皆様、足下の悪い中、誠にありがとうございました。心から感謝申し上げます。ところでご来場いただいた皆様はご覧になったかも知れませんが、40周年を記念してTシャツ、手ぬぐい、そしてポストカードを作成したんです
そのポストカード。ちょっと古めかしいデザインのケースをご覧なってみて欲しいのですが、ケースの絵、これはオープン記念ライブのポスターなんです。高田渡さん、友部正人さんなどの名前が見えます。チケット代は300円。実はこの日出演した大津あきらさん(後に作詞家として数々のヒット曲を出す)は若いピアニストを連れてきたそうで、そのピアニストが坂本龍一さんだったとか。満員御礼、この40年の第一歩を刻む記念すべきオープンイベント、大成功だったそうです。
しかし大成功に気を良くした故・荒井誠(ジロキチのマスター)は、なんとミュージシャンのギャラを紛失。そしてお祭り騒ぎと労苦の40年が始まったのです。

Jirokichi40thposter【2014年6月】 《JIROKICHI 40th ANNIVERSAEY -SOUNDS OF SUPER STARS- 》

2014_05schedule_omote
【2014年5月】 《白鶴山 デビューCD「一献献上」発売記念 LIVE 》
不定期で開催している、ブルースジャムセッション。ボーカル、ピアノ以外の方は楽器を持ってくればセッションに参加できる、初心者も達者な人も、もちろんミュージシャンもお客さんも歓迎される全員参加型ライブです。(ドラムの方はスティックを持ってきてくださいね)参加者は500円と飲み物代、セッションを観るだけならドリンク代のみで気軽に楽しめるイベントです。毎回個性的な方々が腕試しやメンバー探し、仲間との交流を求め参加してくれています。先日は13歳の子がドラムで参加。この子がまたびっくりするほど上手くてビックリ。一体将来はどうなってしまうのでしょうか。このブルースジャムセッション。今では日本中で行われていますが、約30年前、最初に始めたのはここ、JIROKICHIです。私が店に入った頃は他でやっていなかったこともあり、毎回100人近くの参加者がいて凄いことになっていました。当時はブルースブームで、スティーヴィ・レイヴォーンやジョニー・ウインターといった白人系のブルーズギタリストが人気、いかにもそれ風という髪の長いギタリストばかりが目立って集まっていました。それ以外もヘビメタの人と渋いブルースを弾くおじさんの組み合わせとか、毎回自分のオリジナル曲を発表する人と、絶叫する人、JIROKICHIでライブするからとお客さんを何十人も呼んで張り切る人とか、色々いて面白かったです。しかし人数の多いギタリストの悲運、ステージに上がれるのは一曲のみです。しかもギタリストばかり来ているわけですから皆が一斉に注目します。アイツよりは上手いぞ、あの上手い人は誰だ、あの独特な空気、緊張感は相当なものでした。最近はギタリストの人気がないのか、参加者が少ないのでギタリストは狙い目です。プロで立派にやっている方が時々、ぼく、昔セッションに来てました、何てこともよくあります。セッションで声をかけられバンドに誘われたりすることも多々。皆様、良かったら一度覗いて見てくださいね。次回は5/3土曜日です!よろしくお願いします。

201404-210x300
【2014年4月】 《伊東ミキオ&フジタユウスケ 》

消費税が上がりました。5%のときはなんとか踏ん張ったのですが、いよいよ厳しいだろうとのことで、料金の改訂をせざるを得ませんでした。みなさま申し訳ありません。(ミュージシャンの方々もチャージ料金に頭を悩ませているところかと思います)5%から8%になるのだから3%分の値上げを考えれば良いのかと思っていたら、そうです、よく考えれば、仕入れも値上がるわけですから単純にはいきません。それにJIROKICHIはキャッシュオンデリバリー(前金システム)なので、どうしても税込み価格になってしまいます。それでも、いつもご愛顧いただいているお客様のため、いろいろ知恵を絞った結果、思い切って生ビール、焼酎、ソフトドリンクの値段を据え置きにして頑張ることにしました。10%になった際はまた考えなければいけませんが、頑張ってみたいと思います。みなさま、どうかご理解いただけますようよろしくお願い致します。

201403scheduleomote-204x300

【2014年3月】  《BeatNuts  包国 充バースデーライブ 》

大雪、驚きましたね。45年振りだとか。そんな中いらっしゃっていただいたお客さま、本当にありがとうございました。降雪量十分、店の前に大きな招き猫の雪だるまを作ったおかげでしょうか。
ところで、JIROKICHIという店名についてたびたび由来を聞かれます。「どなたがジロキチさんですか?」などと聞かれることもしばしば。オープン当初は『生聞居酒屋 次郎吉』という店名、お世話になった人に次郎さんという人がいたから、とも聞いたことがありますが、それは江戸時代、庶民に広く知られた大泥棒「鼠小僧次郎吉」からとったのだと思います。40年前のオープニングイベントを「次郎吉どろぼう公演」と銘打って開催していますから、意識していたのは間違いありません。鼠小僧・次郎吉は、大名屋敷から盗んだ小判を庶民にバラまくいわゆる義賊として後年に伝承された人です。お縄の陰が忍び寄ると身辺を綺麗に整理し、身内に害が及ばぬようにしたそうです。昔は親戚一同にまで罪が及んだそうですから、そういう噂が庶民に広がると、彼はヒーローになりました。権力の象徴である大名の屋敷に忍び込んだことなども評価されたのでしょう、市中引き回しの際は一万人以上の野次馬が集まったそうです。昔は娯楽の少ない時代ですから、公開処刑は庶民にとって一大イベントだったらしく、役人もちゃんと心得ていて、みすぼらしいヒーローでは暴動が起こりかねない、彼には立派な衣装を着せ化粧まで施したそうです。まるでロックスターですね。40年前、次郎吉という店名を付けて店をスタートさせたマスター、故・荒井誠。銀行などで「次郎吉さん」と呼び出されると恥ずかしかったそうです。

201402omote-213x300

【2014年2月】 《三好”3”吉功郎/八木のぶお》

2月は誕生日のミュージシャンが多いのです。表紙の八木のぶおさん、三好3吉功郎さんを始め、山下洋輔さん、峰厚介さん、小川美潮さん、森崎ベラさん、森園勝敏さん…毎日バースデーライブが出来そうです。何故か常連客にも多く、そしてジロキチ生活39年、PA担当ワオさんも2月生まれです。あまりにも多いのでワオさんは『二月会』という集まりを企画して、毎年旅行などに行ったりしています。 そうそう、ジロキチの誕生日。これも2月。2月1日です。40歳の誕生日なのだから、普通にライブをやるよりも…と考え、ジロキチの誕生会を開催することにしました。ジロキチは昔、『スケアクロウ』というスタッフバンドがありました。
その往年のスタッフバンドが観たい!と思い、最近のスタッフ、ちょっと前のスタッフ、昔のスタッフとお声をかけさせていただき、歴代のスタッフ総出演?という感じ、身内のことで恐縮ですがオールスターが出演するパーティになりそう笑。しかしこういった企画ができるのも40年という長い長い歴史があるから。お客様、ミュージシャンの方々、本当に本当にありがとうございます。

201301schedule-211x300

【2014年1月】 《JIROKICHI 40th》

ちょっとちょっと奥さん旦那さん。あっという間に年末~年明けですよ。一年がどんどん早くなっていきますが、年配の方に伺うと更に加速、もっともっと早くなるんだそうです。しかしまあそんなことを憂いていてもしかたがない、というわけで毎年、正月は酒ばかり呑んで過ごすのが常なのですが、やっぱりおせち料理に熱燗がいい。お銚子を上げてもう1本、なんていって、食っては呑んで寝っ転がって、また起きて呑んで。ところで、お銚子って徳利ともいいますよね。どっちが本当の名称かなと疑問を感じ、今は便利、さっそくググって調べると、どっちでもいいのですが、どうやら徳利というのが優勢のようです。お銚子は本来鉄製の酒器で、ひな壇の三人官女が持ってるアレのことだそうです。
ところでみなさん。JIROKICHIは2014年、40周年ですよ。手前味噌ですが40年って凄い。40年前の1974年、世間では何が起きていたか調べてみると、小野田少尉発見・帰還、ドリフに志村けん加入、セブンイレブンが第一号店を出店、カーペンターズ来日三万人のキャパに38万通の応募、佐藤栄作ノーベル平和賞、長島茂雄引退、田中角栄辞任、ハローキティー誕生。なるほど。しかしいずれも若い人に話しても通じない出来事ばかりでしょうか。コンビニはまだなかったんですね。そーいえば何年か前に和歌山から来たブルーズバンドのボーカルの人が小野田さんの甥っ子だった、なんてこともありました。小野田少尉とブルーズ。あ、こんなこと書いているうちに予定の字数をオーバーしてしまいました。すみません。
皆様のお陰でJIROKICHIは40周年を迎えることができたと、心から御礼を申し上げたいと思います。